しあわせな喫茶店のつくりかた

江の島近くの小さな喫茶店 ラムピリカにまつわる story を、店主が気まぐれに綴ります

野草茶について

三重県美杉町の野草茶。

このお茶に出会ったのは、2018年の夏。

 

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喫茶ラムピリカで何度目かのライブを終えた、尊敬してやまない唄うたい・ツダユキコさんが、店主にお土産としてくださったのがきっかけでした。

 

「千秋さん、このお茶、すごいので、ちょっと飲んでみてください。

 私の住んでる伊勢の近くで、ちょっとだけ魔法使いみたいなおばあさんがいて。(笑)

 その方がご自分で、美杉の土地で手摘みした野草のお茶です。」

 

筆書きのパッケージ。

17種類もの野草紹介も、筆書き。

袋いっぱいに詰まった、力強そうな色、とりどりの草たち。。。

 

「これは、面白そう!」と思って、ワクワクしながら自宅に持ち帰り、淹れてみました。

 

緑茶を淹れるときの要領で大丈夫。

深い飴色のお茶が出てきたところで、一口、口に含んで、飲み込んでみる。

 

「あ、美味しい!」

野草っていうから、どんなものだろうと思ったけど、すごく飲みやすい。

 

続いて 二口、三口と飲んだあとに、不思議な感覚が。

あっという間に手先爪先までやさしく温まる。

 じんわり、ぽこぽこと、お腹の底から温泉が湧いたみたいな心地。

 

なんだこのお茶は……ユキコさんのいう通り、ほんとうにすごい!身体に与える影響力!

元気が、熱が、湧き出してくるみたいなお茶!

 

 

次の日も、その次の日も飲むたびに、この嬉しい感覚が味わえるものだから、

 

「ああ、これは、毎日飲みたいやつだ。」

すぐにユキコさんに連絡をしました。

 

 

「野草茶、ほんとにすごいです(笑)ちょっと多めに送ってもらえないでしょうか?」

 

 

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この手書きの説明が、もう、いい。

美しくて力強い字。

 

使われてる言葉もいい。

 

「それぞれが持てる力」

 

ですよ?

 

なんかもう、人間に当てはめて考えたくなります。

 

色々とツボすぎて、一体どんな方が作ってるのだろうとインターネットで調べてみたら。

とても素敵な、エネルギッシュな、キラッキラの笑顔のおばあさまだった。

絵本も描かれている方で、なんとも味わいのある素敵な絵を描かれる方だった。

 

偶然、ラムピリカにずっと通ってくれているお客さんに、美杉町の近く出身の方がいた。

その方が言うには、

 

「美杉町ね。あそこは、すごいですよ。手付かずの山。野生のまま。昔から何も変わらない土地です。」

 

どんな森、どんな山、どんな静けさ、どんな空気、どんな香り、どんな光、……そして、どんな人。坂本幸さん。

 

美杉町への想像が膨らみます。

いつかきっと訪れてみたい場所になりました。

 

そして、野草茶が毎日の習慣になってから半年以上が過ぎた頃。 

ふとしたことで、自分の体温を測る機会がありました。

 

その時に驚いたのが、なんと平熱が1度近く、去年に比べて上がっていたこと。

野草茶の効果なのかはわかりません。

 

だけど、毎日毎日、700mlくらいを淹れて、寝覚めに一杯。

残りはポットに入れて、1日かけてゆっくり飲む。

 

飽き性の私が、珍しく長期間続けられている唯一のことといえば、これだけ。

 

「野草茶のおかげかな?」

 

確かめようはないけれど、そんな風に思いたくなってしまいます。

 

 

ああこれは、たくさんの人に飲んでもらっていいお茶だ。

たくさんの人に紹介していきたいお茶だ。

 

そう思って、いつかは作りたいとずっと思っていた「ラムピリカのセレクトショップ」ーーー 私の大好きなもの、毎日の愛用品を紹介しながら、日々にちょっとだけ潤いがプラスされるようなお品をたくさん揃えたお店ーーーの、商品第一号となったのでした⭐

 

めでたしめでたし☺️♪